2021/08/08 19:45
連載2回目のテーマは『ガジュマル』です。 ガジュマルは、沖縄のほうでは精霊が宿る木と言われており、どこか神秘的な印象があります。 また、『多幸の木』といった別称もあり、風水の運気アップアイテムとしても親しまれています。 水やりや肥料やりの頻度は少なめでよく、わりとほったらかしでも丈夫に育っていくので、入門株にぴったりな植物です。 ガジュマルの特徴といえばやはり、地上に出ているタコ足のような根(「気根」と言います)でしょう。 精霊の宿る木と紹介しましたが、悪魔が宿っていたっておかしくないカタチですよね。 おどろおどろしい暗い森の中で遭遇したら、かなり不気味。根とかをシュルシュルと伸ばして捕まえてきそうです。 「全然魅力になっていない!」と言われそうですが、何も美しいとかスタイリッシュとか(いつもぼくはスタイリシュの意味があまりわからずに使っています)だけが褒め言葉ではありません。 不気味だって植物においては褒め言葉。それだけ特徴のあるカタチをしていて、個性があるということですから。 でも不気味に感じるかは、その人次第だと思うので、少し輪郭がぼんやりしてしまいますが、不思議なカタチと言ったほうがしっくりくるかもしれません。 ガジュマルは見た目の個体差がかなりはっきりとあって、予測不能なカタチに育ちます。 先に挙げたタコみたいなカタチのもののほか、動物や野菜に似たカタチの個体などさまざまです。 たまにテレビなどで「女性の体のカタチをした大根が収穫された」みたいなニュースを目にしますが、ガジュマルはつねにソレです。 だいたい何かに似ちゃいます。 少しせこい言い方ですが、ガジュマルはそのような形容しにくいカタチに魅力があると思います。 ちなみにガジュマルに似た木に『ヘテロパナックス』という植物があります。 こちらは多くの個体がガジュマルより気根の数が多く、よりタコやイカっぽいです。 アトモスフィア・畔柳 樹ガジュマルのカタチの魅力